#162 槇原敬之「Personal Soundtracks」

b0024020_22354974.jpg槇原敬之「Personal Soundtracks」

発売:2008/11/19
avex entertainment



というわけでこの冬一発目。
わが偉大なる師匠、槇原兄さんの新譜。
好きすぎて逆に憎いというか
それくらいの勢いが漂う完成度の高さです。
前作に較べて、よりポップというかわかりやすくなったような気がします。
アレンジのアプローチにしても、詞にしても。
この人はきっと相当の洋楽好きだと思います。
とりわけ70年代80年代の音楽あたり。
ビーチボーイズ、ホール&オーツ、シカゴ、キャロル・キング、
カーペンターズ、スティーリー・ダン、アーハ、アバ、
ボビー・コールドウェル、ドゥービーブラザーズ。。。
洋楽にあんまり明るくない方ですけど
少なくとも自分が聴いたことのある範疇では
槇原さんの音楽からは、この辺の音楽が聞こえてきます。
それに加えて、このアルバムからはオールディーズの匂いも漂ってくるよねー。
そういうポップさをベースに
ワールドミュージック(とりわけケルトとカントリー)の要素が
絶妙に入り交じってて、彼独自のサウンドができ上がっているというかんじ。
今回は、彼の十八番でもあるバリバリ打ち込み系の音楽は少なめ。
バンドサウンドが基軸になってます。
槇原敬之のサウンドは、とりわけテクノ的なサウンドが
オモテに出ることが多いけど
こういうサウンドに、案外マッキーのポップセンスがキラッと光ってて
自分としてはかなり好きです。
なので、ここ最近のサウンドはかなり好きですね。
過去の楽曲で言うならば
「どうしようもない僕に天使が降りてきた」ないしは
「Such a lovely place」、「Name of lave」、「Rain dance music」あたりかな。
アルバムで言うと「UNDERWEAR」「Such a lovely place」。
あーでも「Pharmacy」もいいですよね。
聴いた当初はあんまり馴染まなかったけど。
洋楽を聴くようになって、すごく好きになった。
80年代の洋楽絶対好きだぞ、この人、って思わせる楽曲が詰まってます。
いずれも中期の名作ですよ。聴いたこと無い方、ぜひに、
ここ最近の槇原敬之のアルバムは
洋楽好きの方にぜひ聴いてほしいです。

前置き的文章が長くなりましたが
さらに長い(笑)、独断での、特筆すべき楽曲について
少々なんちゃって作り手的な視点も交えて書いてみますと。。。

01/ Taking The Central Course
オープニングから弾き語りスタイル。これは歌詞にやられた。
仏教の「中道」という思想にインスパイアされて書かれた詞だそうです。
かくありたいと願うけど、やっぱりラクな方へ流れることも多く。
んー、でも、やっぱり、こうありたい。
なにが正しいか、ってことを考えるのをやめたら、
なにかが終わってしまうような気がするのです。
前作のアルバムを聴いてた人なら、きっとニヤリとする展開、だったよね!?
あそこでおいらはノックアウトされました。
前作からの流れで聴くと、かなり泣けます。
てか、ああいう手法自分でつくるときもかなりシュミです(笑)。


04/ 君の後ろ姿
これねー、初めてFMでいかにも彼らしいアプローチの
フィドルで奏でるメロディのイントロを聴いたとき
「お、なんかマッキーによく似た展開の洋楽じゃん」って、思ったんです。
そしたら、マッキーの曲だった(笑)。
普通に洋楽と聴き間違えた自分。
すげえ、この人ついに洋楽と同じクオリティの音楽作っちゃったのかよ、って
クルマの中で聴きながら鳥肌が立ちました。マジで。
キーマガのインタビューでも「納得のいく出来」って書いてましたけど
この人、世界に充分通用する音楽を作れる人なんじゃないかな。
ちなみにこの曲のキーポイントになってる、前述のフィドル
(バイオリンの仲間。カントリーなんかでよく使う楽器)の音に注目。
ファンならきっと気づいたはず。
中盤に「Ordinally Days」のフレイズが入ってたのを(笑)。
こういうセンスが好きなんだよねー。


05/ Orange Colored Sky
このアルバムの中でも指折りのお気に入り。
エレキギターのカッティングとキメがめっさかっこいい。
詞の潔さがロックだ。自分の特に好きなマッキーの側面だ。
なぜなら、こんな曲を作りたいって思ってたから。
重たい、というか潔い歌詞に彼の生き方に対する
ある種の覚悟がよくでてるから。
こういう歌を作れるようになったら、
ちょっとは自分も成長したということなんかな。って。
自分の今の時点での到達目標、ってかんじの曲。
サウンドにしても詞にしても。

07/ WE LOVE YOU.
なんとなく渡辺美里が歌ってそうな感じのテイスト。
サビで一気に重ねてくるコーラスワーク、
オブリガートで重なってるコーラスも
ビーチボーイズっぽくて好きです。
その勢いで2コーラス目に突入する疾走感もすてきです。
シタール系の音がこの曲にアクセントをつけてます。
ラストで鳴る鐘の音が、とにかく一番ツボでした。
使い方を間違えたらとてつもなくアホっぽくなるこの音を(笑)
絶妙のタイミングで鳴らしてくるあたり、うーん、すてきすぎる。
このアレンジ、好きだなー。
てゆっか、このアレンジを参考にして、オリジナル曲を作りました(笑)。
そのうちどこかでお耳にかかることになるでしょう。おたのしみに☆


08/ HEY...
実話だそうですね。友人が亡くなったという話に際して作ったという曲。
詞もさることながら、サウンドが秀逸。
90年代のTMNみたいなポップ路線なデジタルサウンドに
多重録音のコーラスが心地よいです。
「君の後ろ姿」同様、中盤イントロのフィドルソロが泣かせます。
付点8分のリズムのリフレインは
カントリーが好きなら、思わずニヤッとするアプローチですわあ。
久しぶりに聴いてみようかな。
Greencardsとか(→カントリーのカッコいいバンドです)。

09/ 僕の今いる夜は
FM802のキャンペーンソングのセルフカバー。
秦基博のカバーが個人的にはかなりツボだったのですが
このセルフカバーもいいですね。
とりわけアレンジが自分のツボにハマりまくってます。
80年代ポップス全開!!
この曲のスネアの音、ちょっとベタッとしたシンセベース、
ベルストリングス。
ちょうど中高生の頃によく使ってたキーボードにあった音色。
よく使ってました。いまでも好きなんです。こういう音。

歌詞とともに盛り上がって展開して行くアレンジといい
まるでラジオの電波が夜空を飛び交って
部屋のラジオのアンテナに電波が届いてくるような
シーケンスの音、サイン波のシンセリードとか。
(自分も大好きです。こういうアプローチ)
1コーラスめの「僕は窓の外を見た」のくだりから
一気に広がって行くサウンド。
「誰かへの思いたくした歌がまた流れる」のとこのサウンドの引き方とか
ちょっと調性を外れたようなベースラインの動きとか。
もう素晴らしすぎますね。


11/ The Avarage Man Keeps Walking.
あえて一番好きな曲を挙げるならば、この曲かな。。。
アレンジ、メロディ、詞ともにまさにavarage。それがいい!
自分の大好きなポップスって、こんなサウンド。
コーラスがなんかすごい西海岸っぽい(あくまでイメージ。笑)。
Bメロからサビに行くとことか、とくに。
てか、「WE LOVE YOU.」でもそうだけど
Bメロで一旦主和音で解決しておいて、その7thから
グワッとサブドミナントのサビへ流れる引っ張り込み方が、ニクいです。
しかも、最後の繰り返しは違うコード展開であれ?っと思わせておいて
最後のサビへもってく当たり、うーん巧み。
歌詞もステキ。
てか、「世界に一つだけの花」のアンサーソングじゃないかな、これ。
「only one」ということばが
なんか世間的には間違った個性尊重みたいな使われ方をしてて
それってちがうよね、ってことをさりげなく歌ってます。
個性って、大勢の中のひとり、であって初めて成り立つもの。そのとーり(笑)。
その辺のバランスがたいせつ。
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by satton07 | 2008-12-16 00:14 | ウチのCD棚


どもー。


by satton07

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