かもめ食堂

先週借りてたんだけど、ようやく鑑賞。

ネタバレがあるので
それでもよい方は続きをどうぞ。





いろんな人が「いいよ」って言ってただけあって
すごくいい映画なんだけど
「めっさいいですね」という表現はなんか違う。
「こころに沁みる」というのもなんか違う。
重い映画でもない。かといって軽い映画でもない。
メッセージがあるのか、と問われたらそれもわからない。
けど、なんだろうこの不思議なほんわかとした気持ちは。

ほんわかしてるけど、芯があるというかそういう感触。
何の変哲もない日常風景を切り取った、そんな感じですね。
この映画の何がおもしろいかって
日常会話のシーンでぽろりと発せられる台詞。
そのコトバの端々から見え隠れする、強い意思と
それを頑なものに決して感じさせない緩さ。
流れ来るものを受け止め、去りゆくものを追わない。
凛とした姿、というのはこういうことをいうのだろう。
それをさらりと見せる小林聡美の演技のスマートさが、ステキだ。

すごくココロにひっかかるエピソードが多いんだが
なかでも特に
ヘルシンキでかもめ食堂を経営する小林聡美に、片桐はいりが
「いいですね、やりたいことをやっていて」というシーンがあって
そこで小林聡美が
「いえ、やりたくないことはやらないだけです」と答えるんだが
そこが、なんというかすごく深みがあるんだなあ。
なんだろう。この清々しさとそれを貫く意思の強さと。
それでいて、この力の抜けようは。。。
そうそう、そうやねん。。。


映画全体を通じて
登場人物の過去や未来については一切語られず、物語が進んでいく。
現実で考えるととてもあり得ないシチュエーションもいっぱいあるけど
そういうのはむしろどうでもよくて
むしろ登場人物に対する説明的なシチュエーションをほとんど削いだなかで
登場人物の情緒的な深みをとてもうまく見せているところに
魅力を感じました。
小林聡美の演技もさることながら
もたいまさこの静かだけども確かな存在感が、個人的には気に入ってます。
観るひとそれぞれ、いろんな思いを持ってみることができる
そんな映画じゃないかな。。。
自分にとっては、創作表現というもののひとつの理想でもあり
やってみたい表現の形でもあります。

去年作ってた「駅、西口にて」という作品は
まさに「限定的な情緒描写を避けて日常を切り取る」という考え方で
作ってたんですが
なかなか、難しいですね。。。
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by satton07 | 2009-01-20 22:33 | Diary


どもー。


by satton07

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