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#168 Richard Carpenter「Pianist,Arranger,Composer,Conductor」

Pianist - Arranger - Composer - Conducter

Richard Carpenter / A&M




リチャード・カーペンターは、自分にとって
最も尊敬する作曲家であり、編曲家であります。
カーペンターズは高校生の頃に制覇したのですが
カレンの歌声ももちろん大好きでしたが
一番好きだったのは、ポップスのツボをばっちり押さえた
リチャードのサウンドワークでした。
そんな彼のソロアルバムがこちら。
それにしても凄いタイトルよね〜。
作曲からアレンジ、レコーディングにプレイヤーとして、すべてを担った
彼自身の音楽に対するこだわりがよく出ているネーミングだとおもいます。
カーペンターズの名曲を、インストバージョンで編曲し直して
リチャード自身もプレイヤーとして参加している、ちょっと変わった作品です。

クラシック音楽がベースにあるリチャードらしく
一曲の小品として聴くとして、充分すぎるほどのクオリティの高さです。
「I need to be in love」「Good bye to love」あたりは、かなりのお気に入りです。
メロディパートをリチャードのピアノがとるパターンが多いのですが
リチャードの、ピアニストとしての高い実力も垣間見える作品です。
アルバム「A song for you」にも収録されている「Flat Baroque」という曲は
レコーディングし直したものでしょうか。
とはいえ、ドラムはカレン・カーペンターが叩いているもので
だとすれば、カレンの音源と録音をミックスしたものと思われます。
カレンって、こんなにリズム感のいいドラム叩くのよねー、と
改めて気づかされます。

リチャード・カーペンターのアレンジは
自分にとって、アレンジのお手本でもあります。
70年代、カーペンターズの音楽は大人気を誇ったものの
評論家筋からは酷評の嵐だったそうです。
「ワンパターン」「軟弱」などいろんなレッテルを貼られていたそうですが
リチャードのめざしていた音楽はそんなコトバで片付けられるようなものではなかったと
本人もその後のインタビューで語っています。
ポップスって、大衆的であるがゆえに
そこで新しいもの、普遍的なものを生み出して行こうと思うならば
それはむしろ軟弱というよりも、闘いに近いものを感じます。
ポップスなんて、強靭な意志と意思がなければつくれるもんじゃないよな、ということを
このアルバムは、音そのもので語っているように感じます。
研究し尽くされたコード進行、歌の起伏に合わせた効果的なオーケストレーション、
カレンの強みを活かすメロディラインとキー設定。
耳の心地よさのツボを見事についたアレンジワーク。
だから、この人のアレンジって好きです。

カーペンターズの曲で好きな曲はどんなんでしょう?
自分は、もちろん「Sing」も「Close to you」も「We've only just begun」も好きですが
個人的お気に入りはというと
「You」と「I can't make music」という2曲。
とくに、「You」は、そんなに目立たないメロディなんだけど
歌に寄り添う感じでじわじわ盛り上がってくるアレンジの構成が、
メロディと声をぐいっと活かしています。
いつもほろりとさせられます。
「A Kind of hush」というアルバムに入っています。
よかったら、ぜひ!
by satton07 | 2010-04-23 01:00 | ウチのCD棚


どもー。


by satton07

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