#169 辛島美登里「Beautiful」
あまりまわりの人には知られていないのですが
わたくし、中学生から高校生にかけて、この方のかなり熱心なファンでした。
アルバム買い集めてました。
ここでも書きましたが、初めて買ったアルバムCDは
辛島先生の「GREEN」でした。
なにをかくそう、
自分で曲を書いて、自分で作った歌をピアノで弾きながら歌いたい、と思った
直接のきっかけになったのが
辛島美登里さんの「サイレント・イヴ」でした。
そういう意味で、現在自分が書く楽曲でも
とりわけメロディやコード進行の考え方のベースは
この人の楽曲たちにあるといっても過言ではないとおもいます。
邦楽アーティストでは
槇原敬之と同じくらい、考えようによってはそれ以上に影響をうけた方です。
それほどに、当時の自分にとっては衝撃的な出会いでした。
うそやと思うなら、このアルバムをはじめ、
彼女のアルバムをとりあえず聴いてみてください(笑)。
ちなみに、以前書いた「ゆうやけ」あたりに
彼女の音楽を感じていただけたら、かなり作者冥利に尽きますね〜☆
もともと、歌謡曲なり、メロディやコード進行のきれいな
クラシックで言ったら、
ショパンやフォーレ、ラベルみたいなんが好きだった自分にとって
辛島先生のメロディ、コード進行の考え方は
ドンピシャで大当たりでした。
たぶん、今につながる自分の音楽嗜好の方向性を
決定づけたアーティストだったのかなと思います。
そんな彼女の1993年の作品がこちら。
もともと永井真理子などに楽曲提供をする、作家として活躍していた彼女の
セルフカヴァーを中心にしたアルバム。
ファンの間ではあまり評価の高くないアルバムのようですが
僕はけっこう好き。
次の方向性を探っているような、そんな感じが
逆にしっとりとした趣を感じさせて、いいなあとおもいます。
この後、「平凡」や「愛すること」などの佳曲が生まれていくわけですが。。。
永井真理子のファンであればきっと知っているであろう
「瞳・元気」や「Keep On "Keeping On"」などの名曲のカヴァーをしてます。
両曲とも、作詞は辛島先生ではないのですが
後者はTWO-MIXの永野椎菜さんの詞です。いい歌詞ですよね。いまでも好きな歌です。
ちなみに、この両曲のアレンジは、今は亡き大村雅朗さん。
80〜90年代のJ-POP界でたくさんの名曲に携わったアレンジャーさんです。
話は逸れますが、大村さんの手がけるアレンジも好きでした。
とてもポップで、手堅くて、歌詞や曲のカラーが活かされていて、、、
「格好悪いふられ方」「RAIN」(大江千里)、「そして僕は途方に暮れる」(大沢誉志幸)、
「SWEET MEMORIES」「青い珊瑚礁」(松田聖子)、「My Revolution」(渡辺美里)、
先述した「平凡」や「愛すること」も大村さんのアレンジ。
アレンジの方へ興味がある方でしたら、きっと知っておられる名前だと思いますが
すばらしいアレンジをされる方だなあって思います。
話をアルバムの話に戻しますが
ヤン・スギョンに提供した「いつかきっと微笑みへ」もセルフカヴァー。
ドラマティックで、どこか来生たかおのような感じもする
歌謡曲テイストなメロディなりコード進行が好きなんですよね〜。
カヴァー曲がなかなかに良いので、オリジナルの楽曲のインパクトは、
ほかのアルバムに較べて、少し物足りない感じもしますが
「かぐや姫」の、どこか情緒の漂う雰囲気は好きです。
これ、民族楽器やアコースティックな楽器をメインに据えたような
別アレンジで聴いてみたいなあ、って思います。
最後を飾る「美しい地球」も、彼女のボーカルの
優しく包まれるような側面が活かされていて
なかなかいいなあ、と思います。
by satton07
| 2010-05-05 21:52
| ウチのCD棚
どもー。
by satton07
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