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「この世界の片隅に」

観に行ってきました。
にしても今年は上質なアニメーションのヒット作多いなあ。。。

観たあとの余韻が長く残っている。
言葉にして残しておきたいことがたくさんあるのに、うまくすべてを語れない。
今までみたあまたある戦争をえがいた作品の
どれにも属さないアプローチにまず衝撃をうけた。
じわっとくる鈍い衝撃。
日常が淡々と描かれるストーリー。
その背景には、おそらく膨大な資料とロケハンと調査があって
当時の状況が表現されている。
その日常が、逆に説得力を持って今の自分たちのこころに訴えかけてくる。
自分たちの日常と、映画で描かれた日常が、同一の線上で結びつく。
これほどまでにリアルに、
戦争が、自分たちの生きる今と直接的につながりを感じた映画は初めてだ。
メディアを中心とした媒体では
右とか左とか、さまざまな立場でさまざまな解釈で
さまざまな歴史的な出来事が語られるが
そのどれもに、どうもリアリティを感じられなかった自分のなかで
この映画は、その理由のひとつをさりげなく示してくれているように思う
実際の世の中というのは
そう簡単に割り切れた感情や白黒で語れるようなものではない。
この映画で描かれる日常は、まさに、その「一言で語れない」感情や日々の機微が
かなり現代に生きる自分たちにとっても身近なことばや仕草で語られている。
しかもそれが、「日々の幸せ」にフォーカスされながら。
自分がこの映画をいいと思ったのは、おそらくそこに集約される。
しかもこれが、戦争を体験したことのない人たちによって制作されたということ。
その想像力の奥深さにもただただ圧倒された。

映画を観終わったあとの帰り道の雑踏や電車の中の風景すら
かけがえのない、しかも危ういこの時代のありふれた日常として
いとおしい気持ちに思えてくる。

ぜひ多くの人が観るべき映画だと思います。
時間を無理につくってでも。

by satton07 | 2016-11-30 23:58 | Diary


どもー。


by satton07

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