結婚式にて

初めてやったことのない何かにとりくむ時って、けっこう勇気がいるものだ。

友人の結婚式なんかでピアノを弾いたりするのは
けっこうよく頼まれていたので
緊張しいの自分もここ1年でさすがに慣れてきた感がある。


というわけで昨日書いたとおり
今日は高校時代のとある友人が結婚したんだが
その披露宴で例によって演奏を頼まれた。

が、今回は少し趣が違うのだ。
なんと、弾き語りをすることになったのだ。


ところで弾き語りの経験は全くないわけではない。
実は中学生くらいからナイショでやってた。
HPのプロフィールにもあるが、人に見せたことは一度もない。
聴かれるのが恥ずかしかったのもあるし
ピアノに向かって歌ってる姿を思い浮かべながら
第一そんなキャラでもないやろ、と思っていた。

でも、その反面「何もしないまま自分だけでこのまま封印しとくのもどうかなー」という
気持ちもどこかにあって
他人の反応がどんなものか、というのもちょっと気になっていた。
機会があったら一回試してみたいなー、と思っていた。
が、勇気がなかったので言わなかっただけである。

そういうわけで、今回彼に「ピアノ弾いてー」と頼まれたときに
ちょっと根性出してみて
「いや、実は弾き語りもできるねんけど…」と言ってみたら
ものすごくノッてくれて、あっさり決定した。

とはいえ、どんなんかもわからないままでやるのはさすがに不安だったため
事前にウチに来てもらって一度聴いてもらうことになった。
ミスチルの「終わりなき旅」をうたった。
演奏は100%というわけではなかったが
幸いに友人は目頭を熱くしながら喜んでくれた(→実話)。
これが一歩を踏み出すいいきっかけにしてくれた。

とはいえ
「いや、めでたい人にこういうことしたら『いい』って言ってくれるに決まってる」と
なお不安(ごめんね。コバヤシ(→その友人)よ。)なため、
実はこの話を受けた後に
大学時代のまったく別の友人にもう一度聞いてもらっていた。
彼は音楽のイロハもよく知っているし、
イケてないなら「ダメじゃん」とはっきり言ってくれる人である。
念のためにこの人にも聞いてもらっておこう、と思ったのである。
てゆーか、どこまで疑り深いねん。
幸い彼にも「全然イケてるやん」というコメントをもらい
「あ、人前で見せてもいいのかも」と、ようやく安心。


ところで当日歌う曲はギリギリまで悩んでいた。
はじめは、リクエストももらっていので「終わりなき旅」にしようかと思っていた。
けっこう高い音域が続発する上、音も取りにくいので
例の友人に聞いてもらった時にボツにした。

で、何にしようかと悩みながら楽譜をめくっていたら
とある曲が目にとまった。
いつもの自分なら、その曲は真っ先に候補からはずしていただろう。
なぜなら、ものすごくスタンダードかつありきたりであったから。
ところが、妙に気になって詞を見てみると
なかなかに味わい深いのだ。
そうやって譜面を眺めているウチ、
「これを『もとからピアノの弾き語りの曲でした』って感じにアレンジしたら、
意外とおもしろいのでは??」と思いついた。
そう、春に弾いた「星条旗よ永遠なれ」をつくったときと同じ気持ちである。
歌いやすそうだし、イイかもしれない!
いや、イイに違いない!
というわけでピアノの前でコード進行と曲の持って行き方をちょっと考えてみて
その場で考えた演奏を友人に聞いてもらった。
反応が良かったし、なによりこれは面白いかもー、と自分自身も感じたので
ようやく決定。

その曲とは
長渕剛の「乾杯」である。

うわ〜、自分らしくないチョイス。

曲が決まってからは、アレンジを加えて
あとは家でヘッドフォンをつけて小声で歌いながら練習していた。
「アレンジ」とか言ってるけど実際楽譜を書いたりしてるわけではない。
テキトー、というと語感が悪いが
自分がやる作業は、歌いながらコード進行を自分の解釈で変えてみたり
曲の大体の構成を考えるくらいである。
前奏や間奏なんかも、基本は「その場の雰囲気とノリ」である。
さすがに今回は初めて人前で演奏するので
前奏と間奏だけは、事前にメロディラインとコード進行だけは考えておいたが。


そんなわけで迎えた本番当日。
妙な緊張で無理やりごちそうを食べるという感じ。
慣れてきたとはいえ、やはり初めてのことをするのは緊張する。
新郎新婦の友人上司が次々と挨拶したり、出し物をやって
一足先に緊張から解放されていくのをみる自分は
なんとなく生殺し状態。

ついに自分の名前が呼ばれた。
不思議なことに、名前を呼ばれたら少し落ち着いた。あれ?
演奏の前に少しあいさつ。
「妙に考えるのはやめて、今の思いを正直に話そう」 と思い
台本も何もなしで臨んだのが功を奏したのか
けっこう自然体であいさつができた。
これは、今までの経験で学んだことである。
ちなみにこのことを書くとまた話がそれるので
別の機会に書くことにするが・・・。
予想外のところでなぜかウケも取り、場も少し和んだ感じ。
一番和んだのは自分なんだが。

で、いよいよ歌。

気分的にはかなりイイ感じでピアノの前に座った。
いつも震えるはずの足も今回はまったくなし。
アドリブもいつになく冴えていた。
ただし歌詞が光で少し見えにくかったのがドキドキしたが。
おめでとう、という気持ちと実際の演奏の歯車がうまくあった感じだった。
出来は少なくとも自分の中では最高だったと思う。

新郎も新婦も喜んでくれて、よかった〜と思ったんだが
その日招かれていた観客のひとりが涙ぐんでいるのを見て
あ、歌って良かったのかも〜、と心がさらにあったかくなったのでありました。


ところで僕の中では「おめでとう〜」という気持ちもさることながら
実は「ありがとう!!」の気持ちの方が大きかったりするのである。

と、いうのも
今年になって、いろんな形の音楽を体験しまくっているが
いろんな場所で、いろんな人と演奏したり聴いてもらったりする中で
なんとなくだが自分自身も、
少しづつだけど、変わってきているような気がするのだ。
今までだって音楽をやって来たわけだが
改めて考えたら
自分の方から扉を開く努力を怠っていたように思うのだ。
反応が気になるけれど
勇気をちょこっとだしていろんな扉を開いてみることで
そこには新しい出会いやら発見やらが待っている。
自分だけでは見つけられなかったものも見つかったりするのだ。


開いた扉の先を見て、それを否定する人もいるだろうけれど
それを認めてくれる人だっているのだ。
ただ、扉は開かない限り、何もわからないし、何も伝わらない。

そんな当たり前のことを、音楽が自分に気づかせてくれている
今日この頃であります。
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by satton07 | 2004-10-09 23:59 | Diary


どもー。


by satton07

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