#136 中村一義「金字塔」
中村一義「金字塔」
発売:1997/6/18
キティMME ¥2,300
東京にかれこれ10年来(早いね。)の友だちに会いに行き
彼の家で久々に中村一義の音源を聴き
妙に懐かしくなり渋谷のタワレコで「ERA」を買った。
大阪に帰って
なんだか他のアルバムも聴きたくなり、
発売から約10年の時を経てこのアルバムと出会うことになる。。。
ああ、まさに今が出会い時だったのかな、って思った。
彼の音楽に初めて触れたのは1997年から1998年にかけて。
ちょうど「犬と猫」あたりがよくラジオでかかり始めてたころ。
FM802の「MUSIC FREAKS」でDJをしてたので
それを聞いてたのがはじまり。
当時はスガシカオもDJしてたっけか。
スガシカオのときはそこそこ聞いてて
連発する下ネタと
マニアックなよくわからんブラックミュージックと
リスナーの投稿企画「宅録くん」が楽しみだった。
その流れで中村一義の回もたまに聞いていた。
中村さん、ラジオDJは初めてだったようで
相当ぎこちないDJっぷりで
聞いてるこっちもハラハラしてた憶えがある。
当時は繊細な歌詞よりも
宅録をベースにしたサウンドの方に興味がいっていた。
この人の大きな魅力でもある
繊細でしかも突き抜けてちから強い歌詞の方には
残念ながら当時はあまり興味がいっていなかったかな。
この歌詞の知るところをそこまで意識していなかったのかもしれない。
アルバムを買おう、というところまでは気持ちも盛り上がらなかったし。
だって、今にくらべたら
なーんにも考えてなかったよな。あのころ。
いまが楽しければそれでいいや、って感じだったし。
というわけでこのアルバム。
ホントにデビューアルバムなのか、というくらいに
完成度が高い。
というか、すでに彼なりの世界観が確立されている。
トラウマやコンプレックス、こころのなかのねじれをすべて受け止め
考えに考え抜いた彼がみた真実が
実に真っ直ぐな言葉で綴られる。
かなりポップなメロディで歌詞も聴き取りにくい部分もあるので
一見そんなふうに聞こえないけど
歌詞カードを読むと本当にゾクゾクしてくる。
いま改めてアルバムを買って歌詞をじっくり読むと
自分がいままでなんとなく考えていたことや
向かいたいなあ、と思っていたことが
さりげなく歌われている。
なにかのトラウマや
つよいコンプレックスを抱えて暮らしてきた人なら
きっとわかる世界がここにある。
そして、それを突き抜けさせるのは
他の誰でもない、自分しかいないということにも。
「変わりたい」「何も変わんない」
そんな論争に熱上げたくらい
君は自分自身の魔法を信じ続けるかい?
同情の群れは、とうに無い。
友人も将来も道連れに、行こうよ。見えない何かが残る。
失敗や後悔の存在も許せる。うん、そんなもんさ。
完全はね、不完全があって、初めて意味がある。
無力だった日は充電していただけ。
(ねえ、知ってるかい?)太陽を隠す雲の気持ちを。
(知ってるのかい?)僕、大好きだよ。みんな。
本当のこと言えたんで、気分いいなぁ。
(「魔法を信じ続けるかい?」)
いいんだよ。こつこつ型で・・・も・・・まぁまぁ休んで。
ちょっとはいいのだ。苦しんどくのも。
また明るい日は来んだろうか・・・来んだな。
いっせーのせっ!そん時にね、もう全部を解ってたんだ。
ニセもね、いてよねぇ〜。本物が引き立つのだ。
いっせーのせっ!そん時にね、もう全部を解ってたんだ。
いっせーのせっ!の時にね、そう、将来を見通したように・・・。
言い聞かしてるわけじゃないんだ。うん・・ただ、そう思うなぁ。
もう、だって、いいのだ。バカな存在で。
ただのバカじゃないんだろうな。どうだろうなぁ〜?
こんなんだが、僕は、
(「いっせーのっせっ!」)
「ただそう思う」ってとこに惹きつけられて
「バカな存在でいいのだ」ってところでだめおし。
あーこれくらいに突き抜けたいっ。
ぼくはまだまだどこかで、言い聞かしてる、なあ。
こういうことを自然に思えるようになったとき
ようやくちょっとはしっかりしてきたと言えるのかな。
大事なことは、初めの一歩を踏む勇気。
それすらなければ、台本は進まないわけだから。。。
という当たり前のことをふつうに言えるようになりたいね。
歌詞の魅力を再認識している今日この頃。
むかしから気になっていたサウンドの方は
ビートルズ直系のローファイなサウンド。
現在自分が作ってみたい宅録のサウンドに近いものがある。
ビートルズは高校生の頃聞いてたことがあったので
比較的馴染みやすいサウンドだなと思ったが
それでもなんでこんなにサウンドに惹かれるんだろう、って思って調べてみたら
この人の尊敬するアーティストにGoffin&Kingの名が。
なるほどー。そゆことですか。
あのポップなメロディはそこから来てるんですね。
ベートーベンにも傾倒していたとか。
ああわかるわかる。てゆっか、自分も好きだったもの。
考えに考え抜かれたわかりやすい音楽、とでもいうのかな。
なんてこといろいろ書いてたら2時間近く経ってた。。。
あ、あほです。
ま、なんしかいろんなこといっぱい考えてみよう。
そういう時期にきてるみたいだ。いま。
by satton07
| 2007-05-18 00:23
| ウチのCD棚
どもー。
by satton07
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