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#147 槇原敬之「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」

#147 槇原敬之「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」_b0024020_21543892.jpg槇原敬之「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」



avex entertainment ¥3,150
発売:2007/11/7




ファンのみなさん、もう買ったでしょか??
仕事も早々に切り上げて
CDショップで即購入。今日は音楽作りも一時中断。
だって本日はわが心の師匠の新しい音が聴ける日、ですから♪

というわけで、現在3周目。

予想通り、度肝を抜かれた。
なんなんだこの人。

前作「LIFE IN DOWNTOWN」は、この作品の布石だったのかしら。
前作のサウンドをベースに、よりポップな感じに仕上がっている。
前作より、より大衆リスナーを意識したようなできあがりだ。
だからといって安っぽい、というわけではなく
本当の意味で「誰が聴いても心地よい」ポップなサウンドなのだ。

そんなに聴きこんでないレベルなので
細部については後日書き加えていくこととして
今回はいちおう打ちこみオタクらしく
サウンドメイクで感じた印象などを中心にメモを。
若干わかりにくいかもしれませんが、ごめん。ぼくの趣味やねん。

とくに「Cicada」以降のサウンドといえば
槇原さんの打ちこみ+小倉博和(or佐橋佳幸)のギター、っつうのが
ベーシックな形だったんだけど
ここ2,3年、
特に「LISTEN TO THE MUSIC」以降
門倉聡氏がサウンドメイク積極的にに関わるようになってから
アコースティック楽器、とりわけパーカッションや管・弦楽器が
いわゆるアレンジのアクセント的ではなくて
アレンジのコアになるような役割で用いられる例が顕著だよね、などと
感じていたんだが
今回のアルバムは、一定それがひとつの形として昇華されているように聞こえる。
とりわけこのアルバムでは、
大石真理恵のパーカッションとTomi Yoの弦アレンジが
かなり重要な位置を占めていると思うのですが
生楽器を打ちこみアレンジの核に据えることで
音に奥行きをもたせるだけじゃなくて
無機質なデジタルサウンドをさらに引き立てている。
おそらく、彼はこのアルバムで
デジタルなテクノサウンドと
歌謡曲のもつノスタルジックな響きや普遍性を混ぜ合わせることで
新しいポップスサウンドを創ろうとしてるんじゃないかな。と。
雑誌とかでその辺はどう語ってるんだろう。
先入観を持ちたくなかったからあえて読んでないんだけど(笑)。

で、ここで出てきたTomi Yo(トオミ ヨウ)。
どっかで聞いたよなあこの名前、って思ってたら
そうそう。Croucching Boysだ!
尾崎豊の息子さんと組んだスペシャルユニット。
尾崎豊のトリビュート盤で「15の夜」をカヴァー。
クールなノイズ音を織り交ぜた打ちこみリズムに
クラシカルな弦や、ろまんちっくなピアノが乗っかったサウンド。
めっちゃクール!
今紹介してるアルバムで言うとちょうど「Anywhere」みたいな曲、かな。
Crouching Boysで聴いたサウンドの色合いがよく出てます。

で、当のTomi Yoは
かつて尾崎豊や橘いずみや服部祐民子を発掘した
プロデューサー、須藤晃氏の息子さん。
ああ、これでつながってきたっす。
現在はエレクトロ系のユニットを組んで活躍してるようです。
聴いてみよっかな。。。

しかし、この人の、無尽蔵な音楽の引き出しの広さには
ただただため息が出るばかり。

うぉ、これって自分が最近ハマってる
small sailsやFenneszやi am robot and proudみたいな
最新エレクトロのサウンドやーん、って感じの「lose no time」があると思えば
80年代の洋楽ポップスな感じの「カイト」、
AORなサウンドメイク炸裂な「祈りの歌が聞こえてくる」やら
シンプルなアコースティックサウンドの「Love was sleeping」と
その幅広さにはホントもう参りました。
その完成度の高さといったら、そりゃもう。すげーや。としか言いようがない。

ちなみに個人的に気に入ってるのは
「赤いマフラー」のアレンジメント。これにはやられた!
「音で映像を見せる」っつうのは
一応自分のサウンドメイクでの大きなテーマだったりするのですが
この曲はまさにそういうアレンジ。
時間軸とともに変化していくサウンドが秀逸。
街のノイズがいち楽器のパートとして挿入されているのだが
これには鳥肌がたったねえ。
てゆっか、いま創ってる曲でまさに使おうとしてたから(笑)。
くやしい〜、さきこされた〜。

サウンドのことばっかりかいたけど
それぞれの歌詞もこれがなかなかに。な、長い〜(笑)。
これまでのアルバムの中でも、いちばん長いんじゃないかな・・・。
いわゆるラブソングはすっかり影を潜めて
本人曰くの「ライフソング」がすっかり定着しているねー。
けど、個人的には「HAPPY DANCE」みたいな
切ないラブソングも聴きたいな、と思ったりもするのです。
ま、なんにせよ内面をえぐる作風は変わりないので全然いいんですけどね。

ミックスも変わった、かな??
エンジニアは前回と同じ滝澤さん。
前作では何人かで分担してたみたいだけど
今回は完全にひとり。
それがどう変わったのかはまだ聴き取れないけど
ぱっと聴いてみたところ
サウンドが外に開かれているような音作りだなあ、と。
で、どっしりした音作り。
嫌いじゃないっす。こういうMIX。

ところで。
来月のキーボードマガジンでは知ってる限りおそらく初登場。
打ち込み系アーティストとしては
かなりマニアックな制作をしてるはずなのに
彼の制作環境や制作秘話はこれまでかなり謎のベールに包まれていたので
そういう意味でも興味深いし楽しみ。
自分のような打ちこみオタクにとっては
同じように待ちこがれていた人がきっといるはず!
そっちも楽しみ。
そしてこの後、、えねーちけーでテレビ出演。
久々に、観るかな〜♪


あと、これはあくまで無責任な勘ですが。
近い将来、またオーケストラとの共演ライブやるんじゃないかな。
それを意識したアレンジの楽曲がけっこう目立つし。
「Circlr of Rainbow」とか、いかにもって感じしません??
by satton07 | 2007-11-07 21:25 | ウチのCD棚


どもー。


by satton07

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