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自分的「ピアノへ」・・・その2

さてさて、前回からの続き。高校生のころの話。
ふたたびピアノを習い始めたきっかけ。


それは、ホントベタベタで申し訳ないのだが、テレビドラマだった。
当時社会現象にもなった「101回目のプロポーズ」。
あのドラマで流れていたショパンの「別れの曲」を聴いて
激しくあの曲を弾きたいと思った。
で、楽譜を買ったのだが
ドラマで流れていた、最初の部分は弾くことができても
中間部がどうしても弾けなかった(→半端じゃなく難しい)。
弾き方も練習方法もさっぱりわからなかった。
しばらくあきらめて放っていたのだが
けど、どうしても弾きたいなあと思って
高校生になってから、再び習いに行くことになった。
高1の夏休み直前くらいのころ。

ほんまにどうしても弾きこなしたかったので
小学生の頃はまともに開いてなかった基礎練の本を開いて
けっこう真面目に練習した。
その甲斐あってか、夏休みが終わる頃には
どうにかつまらずに弾けるようになっていた。
せっかくだからどっかで発表でもしたら?と先生に言われて
音楽の授業で研究発表課題があったので、そこで弾いた。
弾いたとき、聴いてたクラスメイトから
なんだかよくわからんどよめきがおこったのを憶えている。
クラスでは普段はおとなしくて、あまり目立つ方ではなかったので
そんな自分がショパンを弾きこなす姿は相当衝撃だったらしい。
また、当時即興演奏にハマっていたので
音楽準備室で
流行りの曲をピアノでその場で弾いたりして
みんなでカラオケみたいなことをしたりもした。
「あの曲やって」と言われたら、知ってる曲ならすぐに弾くことができたので
一部友人には「人間ジュークボックス」とか言われてた。

ピアノが弾けるとか、耳コピができるということが白日の下にさらされてからは
同じような発表の場で伴奏してくれとか
文化祭で発表する曲を楽譜におこしてほしいとか
編曲を頼まれるようになった。
音楽だけでなく、これまで話しかけもしなかったような友だちから
話しかけられるようにもなった。

高校に入ってから、勉強はさっぱりだったし
かといってスポーツはというと
バドミントン以外あんまり得意ではなかったし
どっちかというと、馬鹿にされる方だったので
なんていうか、非常に自尊感情が低かった。
そんな自分でも、表舞台にたてる場所があるんやわあ、と
気づいたりもした。


ところで、そんな毎日を過ごしながら
高2の時、実はちょっとだけ音大に行こうとしたことがある。
将来の進路を考える時期になって
好きな音楽に関わる仕事をしたいなあ、と思うようになっていた。
実は中学生のころ、けっこう本気でミュージシャンとかになりたいなあ、と
漠然と思っていたのだが
そんなこと口にするのも恥ずかしいし、第一相当無理があるということも
なんとなく感じていたので
せめて音楽の先生とかになれたらなあ、となんとなく思っていた。
音楽の先生にごっつい失礼だが。
けど、音大に行くためにはピアノ以外にも
楽典や歌もできないといけないらしく
これまでまともに専門的な勉強をしてきたわけでもなかった自分にとっては
かなり想像と異なる世界だった。
しかも、かなりお金がかかるよとか
卒業しても就職難しいよ、とかかなり脅されて
なんか面倒くさいなあ、と思ったのと
同じ音楽なら大学のサークルでもできるか、と思って
結局ちょっとかじっただけであきらめた。
趣味のレベルで置いておこう、という判断をしたのである。
ちかい将来の自分の仕事も含めて、
もうちょっと先のことまで考えるアタマが当時の自分には
恥ずかしながらなかったのだ。


話がそれるが
教育大学に進学したのは、けっこう正解だったと思っている。
そういう方向に興味があったのは確かだし
これから先の自分を考えたときにも
かなりプラス方向な選択であったと思える。
ましてや小中高の教員免許を就職してからとろうなんて
相当困難みたいだし。
今思うと、いいとこまでついてたのになあ、と思うが
ツメが甘い性格はどうやら当時からだったらしい。
今の自分の立ち位置とか
これからこうしたいなあ、ということを考えてたら
結局ちょっと無理してでも教育大学の音楽科に進学してても
よかったんやんけ〜、と実は若干後悔している。
まあ、あとの祭りってやつだが。

とか言いながら
もしも音大に行ってたら、
即興演奏できます!とか、ちょっと難しい曲が弾けたとしても
「あ〜、やっぱり音大生は違うねんなあ」という言葉で片づけられて
いまほどちやほやされることもないのかもしれない。
逆に「音大生なのに、できないの?」的な見られ方をして
すごくしんどかったかも、しれない。
結局、人生なにがいいのかなんて誰にもわからない。


そんなことがぐちゃぐちゃっとした時期があって
結局音大に行くのをあきらめた自分は
生物の教師をめざして勉強を始めたのであった。
受験勉強のために、ピアノも封印してたので
ピアノからもけっこう遠ざかった時期。


晴れて大学に入学してからは
音楽系のサークルに入ろう、と思っていたので
いくつか見て回って
説明会のつもりで行ったつもりが
結局楽器決定の場であった吹奏楽部に入ることにした。
なんとなくかっこよさそうだったサックスを選んだ。
ホント、成りゆき人生の自分。
もっと主体的に生きろよってば。

サックスを始めたので
日常的にピアノを弾くことはほとんどなくなった。
吹奏楽始めてからは、編曲とかをやりはじめたこともあって
ピアノはどっちかというと
表現するための手段から、
音をとったり、スケッチを描いたり、音だししてみたり・・・
つまりは曲を作るためのツール的な扱いになっていた。
就職してからMACで音楽を作るようになってからは
ますますピアノから遠のいていった。
曲を演奏するということよりも
曲を作ったりアレンジすることにはまっていた時期。
金銭的な理由で
中学生のころにやりたくてもできなかったことができるようになったので
余計にはまった、のかも。

そんな感じでずっと趣味で曲をつくりつづけて
26歳の年がやってきた。
そこで、いまさらながらの衝撃的な出会いが待ってたのね〜。


というわけで、3回目に続くのでありました。
(今回で終われるかと思ってたんだけど・・・)
by satton07 | 2005-05-29 22:13


どもー。


by satton07

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