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#139 岡村靖幸「家庭教師」

#139 岡村靖幸「家庭教師」_b0024020_1252494.jpg岡村靖幸「家庭教師」


発売:1990/11/16
Epic Record ¥3,000



岡村靖幸は、あんまり聴かなかった。
「カルアミルク」や「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」は
中学生のころ聞いてたラジオでたまに流れてたので
聞いたことはあったけど
声がなんとなく自分の感覚にあわなくて
どっちかっつうとむしろ避けていた。
そんな自分がなぜだかこのアルバムを聴いてみようかなと思ったのだ。
ネットをうろうろしていたときに彼の名前を見つけて
いろいろ調べてるウチに
これは案外聴く価値あるんじゃないのか?なんて思った次第。
聴いてみて、度肝をぬかれました。
人は見た目聴いた感じではありません。岡村ちゃん、ごめん。
表面的にはかなりきわどい歌詞と官能的な歌声と
その裏側にある純粋で繊細な歌詞世界とのギャップがたまらない。
そして、最も驚いたのは
このアルバムが1990年の作品だということ。
音にまったく古さを感じさせない。
使われている音は明らかにビンテージ系の懐かしい音ばっかりだけど
いま聞いてもダサくないのよね。
完全に打ちのめされた感じだ。
大事なのは、音をどう操るかだ。

「家庭教師」はなかでも特に突き抜けている。
完全に一線を越えてしまっているアプローチが
表現として成り立っているというところが。ね。
そういうアーティストってなかなか出会えない。
最近でいうと、インディーズでじわじわきてるミドリとか、かな。

針を思いっきり振り切っておいて
次の「あの娘・・・」で爽やかに歌いきるところに
不思議なバランス感と危うさがあって興味深い。

「カルアミルク」は名曲ですね。
BankBandもカヴァーしてたけど、あれはホントいい歌だ。
別れた彼女をどうしても忘れられない
弱っちい男っぷりがものすごく浸みる。
サウンドも懐かしい。
ここでも何度か話題にあがった、KORG M1のピアノの音だ。
あらためて思うけど、骨太で存在感のある音だ。

で、さんざん振り切ったあとに
どうしようもなく切ない「ペンション」でラストを飾る。


ミスチルの桜井さんは
このアルバムを聴いてそうとう打ちのめされたとか。
歌い方といい、つくる詞といい
確かに、この人の影響を多分に受けているってことがよくわかる。


できたら中高生くらいのときにもっと聴きこんでおくべきだった。
それだけのキャパと感覚が育ってなかったのが、とっても残念だ。
この歳になったら感じられない感覚で聴けたかもしれないし。
もったいないことしたなあ、って思ったりもする。
けど、今聴いても確かに恐ろしくすばらしいアルバムなのは確か。
世の中には、もんすごい度肝を抜くようなアルバムがあるもんです。
by satton07 | 2007-06-26 01:24 | ウチのCD棚


どもー。


by satton07

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