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#151 satton「ねいろにっき」

#151 satton「ねいろにっき」_b0024020_2222199.jpgsatton「ねいろにっき」


Release:2008/3/30
自主制作盤  ¥1,500くらいの価値があればありがたい



レビューで自分の作品出すかよ、って
相当イタいやつみたいですけど(この際もうどうでもよい)
ここは自分のblog。
ま、勝手にやってるだけだし
だれにも迷惑かからないでしょうし、まあその辺はスルー。

せっかくの自己満足な記事ですから
制作に至った動機と
全曲解説なんてしてみましょうか。


はじめて作った自分のCDは完全自主制作。
CDはもちろん、ジャケットデザインのアートワークも。
アートワークのディレクション、トータルデザインを
バンド仲間でもあるkamo_airにお願いしました。
これがまたなかなか素晴らしい作品を作るお方で
味のある画を描いてくれます。
自分は今回
「画と音が一体となった作品を」という注文をつけたところ
自分の方向性を十二分に理解してくれ
みごとに自分のイメージをヴィジュアルで表現してくれました。
デザインに当たって
事前に提示していたデモ音源を
それこそ何十回と聴いてみたとのこと。
それでも飽きがこないね、と言ってもらえたのは
作者冥利に尽きるってもんですね。
そんな氏のサイトは
こちら
よかったら覗いてみてくださいな。
なんだかこころに引っかかる画です。
これだけ画のこと書いてて
ジャケットが一面真っ白なんですけどね。
それはやっぱり、実際に手に取って見てもらわないと(笑)。



以前から、日記を残すようなノリで
自分の作品を形にして残していったら
これはこれで後々面白いことになるんじゃないか、という思いつきで
自分のCDを作ってみたいなあという願望はあったのですが
なにしろ時間も労力もかかる作業だし
そういった意味で思い切れずにいました。
それ以前に、オリジナルの歌を書くなんて
素人臭いものしかできないし
なによりこっ恥ずかしくて
とてもできたもんじゃねえ、って思ってましたし。

いずれはオリジナル作品を作りたいなとは思ってたんですけど
まだそんなレベルじゃねえや、と思うことにして
実際のところよう踏み切れずにいたというイメージでしょうか。


そんなわたくしが
自分のアルバム作ってみるかな、と思い立ったのは去年の8月終盤。
キーマガのコンテストに応募する曲ができあがり
かなり納得度の高いアレンジ、録音が完成し
音楽的にもかなりいい具合にノッてきておりました。
なにしろコンテストで
近来まれに見る集中っぷりだったこともあり
機材の使い方もかなり習熟していたし
ちょっとした曲なら
半日もあればデモ音源くらいならば作れるようになり
音楽的実力もついてきた自信も手伝って
そろそろやってみてもいいんじゃないか、という方角へ気持ちが向かい
その勢いで作り始めたという感じですね。
そう。なにごともきっかけが必要なわけです。

そんなころにちょうど調子良く
アルバムにも収録している「ここから」のイントロが思いつき
このイメージを取っ掛かりに
そこから約3ヶ月で6曲を書き上げたという経緯です。
作り始めてからは、ほんとうにあっという間でした。
仕事以外のプライベートタイムのほぼすべてを
このアルバム制作に費やしていました。
アホちゃうか。


今回のテーマはタイトルそのもの。
音で描く絵日記帳のイメージ。
「ねいろにっき」は
作り始めた当初から浮かんでいたイメージでした。
このBLOGでも何度か書いていますが
「絵が苦手で描けないけど実は描いてみたい」という思いを
音楽に求めているフシがあり
そういう意味で、自分が音楽をつくるときは
音で絵を描くようなイメージを持っています。
そういうアプローチ方法と
音楽を綴ることは日記を書くようなものだ、という
むかしから自分の中で根底を流れるポリシーが合わさって
ならば、これからの自分と音楽の距離感をきちんと定義するためにも
こういうテーマでいってみようか、と。

きっとこの先もいろんな音楽を描くと思いますが
アプローチ方法は変われど
基本的にはこのスタイルは変えないと思います。

それでは、全6曲の解説を☆
細かい仕掛けの種明かしや
作品そのものに言及してるので
何も知らない状態で
CDを聴いてみたいというタイプの方は、読まない方がいい、かも(笑)。



01/ Introduction

アルバム全体を通して、ストーリー性というか、コンセプトを統一したかったので
そういう意味での導入的役割が欲しい、という意図で作ったインスト曲。
インスト曲で始めたい、という希望は当初からあったのですが
この曲に続く「ここから」へのスムーズな「イントロ」になったかな、と
われながら納得しています。


02/ ここから

はじめてまともに作ったオリジナルのうた。
まさに「ここから」。アルバムの曲中では最初にできた曲。
最初にイントロ部分のアレンジが浮かび、スケッチ的に書いた詞(というか
言葉のかたまり)をもとにメロディとアレンジを同時に練って、その過程で
詞を組み合わせて行くという、かなり特異な作り方をしています。
1曲目の「Introduction」からこの曲のイントロに移行する流れは、
この曲のイントロができたとき、すでにイメージができあがってました。
この曲、Bメロからサビにかけて、
小室哲哉ばりの、音楽的にかなり理不尽な転調をしているのですが、
意外とハマっているのがおもしろいです。
スキマスイッチと槇原敬之を足して2で割ったようなアレンジですけど
サビのメロディが小泉今日子の「木枯らしに抱かれて」に
どことなく似てるなあ、というのは
でき上がった後に気づきました(笑)。
ちなみにCメロのギターとピアノのソロは、よく聴くと
4曲目の「駅、西口にて」への音楽的な伏線になってるんですが、
聴いた人、気づいてくれるかな。。。?


03/ Sing our song.

トーン的に暗い曲が多いので少し軽めの曲を、と思って作った曲。
当初、Bob Dylanの「Like a rolling star」みたいなイメージを持っていて
冒頭のイントロでささやかに抵抗してみたのですが(笑)
でき上がってみたらこれまた全然違う感じになっちゃいました。
てか、間奏のブラスアンサンブル思いついた時点で諦めたんですけど。
マッキーの「Dance with me.」のイメージもあったので
そっちの色合いが濃くなったかもしれません。。


04/ 駅、西口にて。

今回の最チャレンジ楽曲。
特に具体的にイメージする楽曲はなかったのですが
レイ・ハラカミのような
あったかみのあるエレクトロをつくりたいな、と思ってはいました。
個人的には、この曲に対する反応が一番興味がありますね。
歌ではない、声と楽器の「音楽」を作りたいというイメージを
自分なりに具現化してみた、いわゆる実験作ですね。
エレクトロの無機質なサウンドに、
アコースティックギターのループと弦楽器で温度感をつけて
そこにポエトリーリーディングを組み合わせた作品。
この楽曲の詩は、デザインを手がけたkamo_airによるもの。
ところどころで聞こえるボーカルは、わらべうたをイメージして
3つの日本音階を組み合わせて多重録音したもの。
曲中の電車のSEは敢えて関西圏ではなく、首都圏の電車の音を入れたかったのは
自分の中で、客観的な音にしたかったという狙いもありますが
それ以外は完全に自分のシュミです。
なにを隠そう、わたくしこれでもちょっとした「鉄」。
東京にいったとき、JRのホームで
電車接近のアナウンスが鳴るときに聞こえるチャイムの音が好きで
それらをぜひ入れたかったというだけ。
ちなみに、JR武蔵小金井駅には西口はないそうです(笑)。


05/ ゆうやけ

ちょっとせつないバラード。
歌詞を先に作っていて、当初はそれこそKANの「涙の夕焼け」みたいなアレンジを
イメージしてたのですが、いまいちしっくり来ず、てゆっかそれだと
いかにもパクリだな、と思い、このアレンジに落ち着きました。
アレンジのメリハリ的には課題もたくさん残したけれど、
この曲はわれながらいいメロディが書けたなあ、と思います。
コード進行やアレンジで、他の曲に比べて比較的安定したものが作れたけど
不安定なボーカルと、安定さゆえインパクトが残らなかったのが残念。
弾き歌いとかで録り直してみたいですね。
ちなみに、「駅、西口にて。」の最後にグロッケンで
この曲の冒頭のメロディが伏線で鳴っていたのですが、気づきました?


06/ オトノネ

この曲と「ここから」がこのアルバムの骨格になっています。
この曲については、一部分作り話もありますけど
ストーリー上重要な位置を占めている部分については、実話。
9分近くの大曲のため、聴いてもらうのにかなり勇気がいります(笑)。
「音で絵を描く」というぼくのイメージをかなり表現できた曲じゃないかと
思います。
歌詞に音をリンクさせるということに特に気をつけています。
歌詞にリンクされる形でクラシックの曲が挟まってたり、メトロノームの音が
サンプリングされて入っていたり、ところどころで小細工しています。
ちなみに、曲中のピアノソロで出てくるビリージョエルの「PIANO MAN」は、
実際に高校生の頃、耳コピしてよく弾いていた曲でした。
ラストは「Introduction」のテーマに戻って幕を閉じる仕掛けになっています。
そして「ここから」に戻る、というイメージです。
思い立ったそのとき、いつでも「ここ」がスタートラインという
馬場俊英的なマインドを密かに主張してみました。


07/ bonus track

このアルバムでは、ボーナストラックを含めています。
さすがにそればっかりはここでは秘密にしておくけれど(笑)。
すこし時間が経ったら、しれっとMysoundで公開しようと思いますけど。
個人的には、、、うん。かなり気に入ってますね。
いずれはどこかでちゃんと陽の目を見る形で
きちんとアルバムの一曲として、入れておこうと思います。
by satton07 | 2008-03-31 02:22 | ウチのCD棚


どもー。


by satton07

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